芸妓さんの歴史

芸妓の仕事に通じる「芸」をもって座を取り持つという仕事は、古くは平安時代の「白拍子」(源 義経が愛した静御前が有名ですね)が元祖だといわれており、時代を経るに従い、遊女の中から歌舞管弦をもってお客の相手をする踊子が生まれました。

江戸時代の中期 寛永年間(1760年)頃、吉原に「扇屋歌扇」という踊子が出たという記録があり、酒席にはべって遊芸をし、話術巧みに酔客を快適な気分にさせ、三味線にも秀でていたとされています。

この「扇屋歌扇」に触発され、吉原に限らずさまざまな花町で「歌舞音曲」で座を取り持つ女性たちが現れ、それが現在の「芸妓」に変化し発展してきました。

This photograph from Immortalgeisha Website.

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文明開化以降、「花柳界」はますます盛大になり、また、政財界ともつながりを持つようになりました。
伊藤博文の愛人で有名な「マダム貞奴」、桂太郎の愛人であった「お鯉(新橋)」など、有名な芸妓さんも輩出し、この時代、芸妓は世の女の子に人気の職業でした。

大正・昭和にわたり、花柳界は隆盛を極めてきましたが、残念なことに、現在では、遊びの変化や職業意識の変化に伴い、花柳界は少々衰退気味となっている状況は否めません。

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